町工場の強み、弱み分析してみよう

どうしても町工場と聞くと泥臭く営業、昔ながらの付き合いというマイナスなイメージを持つことが多く見受けられます。実際私もあまりいいイメージは持っておらず、取引先としてあまり魅力を感じることはないのだろうと思っております。ただ、町工場は地方に根ざした製造業者であり、様々な強みを持っています。以下に、その強みを簡単に紹介します。

 

強み

高い品質と技術力

町工場は、地域のニーズに応えるために、高い品質と技術力を持っていることが多いです。そのため、大手企業とは異なる製品やサービスを提供することができ、独自のニッチ市場を開拓することができます。

迅速かつ柔軟な対応力

町工場は、大手企業に比べて組織が小さいため、迅速かつ柔軟な対応力があります。ニーズが急変した場合でも、すばやく対応することができ、顧客満足度を高めることができます。

地域社会への貢献

町工場は、地域社会に根ざしており、地域の雇用創出や地域経済の発展に大きく貢献しています。また、地域に密着しているため、顧客との信頼関係が深く、地域のニーズを正確に把握することができます。

人材育成と技術継承

町工場は、長年にわたって培ってきた技術やノウハウを、若手従業員にしっかりと伝えることができます。そのため、地域の人材育成や技術継承にも大きく貢献しています。

ローコストな製造が可能

大手企業と比べて規模が小さいため、町工場は低コストでの製造が可能です。また、近隣に部品や材料を調達することができるため、コスト削減につながることが多いです。

 

このようなことが一般的に考えられており、実際に大手との差別化を図るためには自社の強みを生かした戦略をとっていく必要があると思う。

戦略を立てるためにはもちろん弱みとも向き合わなければいけない。

弱みを記載するのも恥ずかしい話だが、以下のように簡単に紹介します。

弱み

規模の経済

町工場は大手企業と比べると生産規模が小さいため、経済的な効率性が低い場合があります。特に、大量生産が必要な場合や、生産ラインの自動化によってコストを削減できる場合は、町工場が対応することは難しいといえます。

変動に対する体力

町工場は地域密着型の企業であるため、地域の景気動向に大きく左右されます。地域経済が低迷している場合、受注が減少する可能性があります。そのため、地域経済の安定化が求められます。

労働力問題

町工場には労働力不足の問題もあります。若者たちは都市部に流出し、地方における若者の雇用環境は悪化しています。そのため、町工場では人手不足が深刻化しており、生産性が低下する可能性があります。

外市場の来航

町工場には海外からの競争もあります。安価な海外製品に対抗するためには、高品質や高付加価値製品の生産に力を入れる必要がありますが、そのための投資が限られている場合もあります。

 

矛盾をしている点もある気はしますが、やはり町工場は体力がなく変化に弱い生き物なのかと思う。ただ、その変化に柔軟に対応することが今のVUCAの時代は大事であると思っています。

そのためにも自社強み弱みをしっかり理解して最適なポジションでの戦いによりしっかり基盤を気づいていく必要があると思います。

そのためにも少しづつ次回以降深堀をしていきたいと思います。